格闘技というのはそんなに好きではないけど、戦いというのはその人のパーソナリティが色濃く滲み出る分野だと思う。
宇野薫は格闘家の中では大変「気になる」人である。どちらかと言えば、彼は職人的で地味でスーパースターとは違う気がする(もちろん強くて人気もあるけど)。職人的な格闘家というだけなら何人もいるのだけれど、なぜだか気になる。その理由を考えてみた。
・彼は、冷静だ。自分の体の使い方を良く知っている。限界も。
・彼は、フェアだ。ルールのもとでの勝利しか考えていない。相手の肉体を壊すのが目的ではない。
勝手な思い込みだけど、そんな印象を受ける。一般的にスター選手というのは何かしら身体能力に天才的なモノがあり、周りの人を含め自分でもそれを信じているふしがある。山本KID選手が「神の子」なんて言われているのは良い例で、人間以上の能力という信仰が人気を支えている。
僕は、攻殻機動隊がすごく好きであのような世界(電脳や義体)は絶対にやってくると思う。つまり、心と体が不可分な存在でなくなる時代が。
その時、自分のリアルな体に固執し、何かしら信仰に近い力を信じるような事はナンセンスだと思うのだ。(効き目も不確かな健康ドリンクを飲んで、何かに期待するような心が不幸を呼び寄せているのだ)
話しを戻すと、宇野薫攻殻の時代でもうまく対応していけるような雰囲気が好きなんだと思う。ってあんまり説得力のない説明だったな。