いま流行の「仮想化」で一つのプラットフォームに幾つかのOSを動かしているのを見せてもらった。情報としては知っていたけど、実際に見ると思ったより手軽で、特にサーバーアプリのデバックには大変重宝しそうだ。流行るの当たり前だ。
ハードウエアの方も、CUPコアをはじめとしてI/Oなどもどんどん抽象化していく方向になると思う。例えば今はデュアルコアだけど、確実に8コアとかなる。
OSが違ったりハードが違っている以上、自然言語でいう「翻訳」的な事が行われているわけで、そこには絶対に「翻訳しきれない何か」が欠損してしまっている。
抽象化された言葉でリアルなモノを表現しようと思うと、大変な作業になる。例えば、出世魚とか訳すのめんどくさい(その文化的な背景まで言おうとしたら)。その抽象化されたモノ同士のマッチングも自動で行われたら、まさに人間からするとブラックボックスですよ。そんな事がシステムの中で起こっているとしたらちょっと怖くないですか。

たぶんこの流れは組込み分野にもすぐに来て、テレビのリモコンのボタンを押して、チャンネルが変るまでにいくつもの仮想化が行われる事になると思うけど、なんだか僕には(SF的だけど)世の中のコンピュータが仮想化という統一プラットフォームに繋がりたがっているようにしか思えない。空恐ろしいわけです。