デジタルの途中【Gumroadたち】

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先日、Gumroadというサービスがリリースされました。私の周りでも結構話題になっています。

簡単に言うと個人が電子ファイルを販売できるサービスで、決済にはPaypalを使っています。
実は、だいぶ前からPaypalには簡単なリンクを貼るだけで個人が他人からクレジットカード決済可能な仕組みはあって、Blogからコンテンツを買えるようにしていた人もいました。
なので、これは新規アイデアというよりは、今まであったけど少し面倒だった事をリデザインしたサービスといえるでしょう。使っている技術はそんなに高度なものではありません。
当然話題になった次の日くらいから似たサービスが乱立するという状況になりました。
日本での後追いサービスにAmeroadがあります。
Ameroadが生まれてから売却するまでの五日間まとめ

リンク先にもあるように、サービス開始→ヤフオク→落札→バイアウトという流れを5日のうちに行なっています。
Webサービスヤフオクで売るというというのは、面白いアイデアです。まあ基本的には「ネタ」ですが流れは大変合理的とも言えます。

Gumroadちょっと使ってみて思ったのは、実際の売買というよりFaceBookの「いいね」ボタンの延長のような感じです。
友人はデジタル媒体のクリエイターも多いので、この流れで出品している人が何人かいます。そういった人が1$くらいで手元にある写真やイラストを販売していたりすると、応援する気持ちで買ってしまいます。これはまだ始まったばかりだからだとは思いますが、SNSを通じて個人が個人に対して出せる最上級の「いいね」ボタンという位置づけはあり得るなぁと思いました。と思っていたら近いサービスありました。
Whyteboard Inc. 
Grow! - Social Tipping Platform - 

実際の売買に関しては、著作権やコピー防止問題などクリアしなくてはいけない事が沢山ありそうですが、基本的には出品者の個人情報が結びついているので、ヤフオクと同じで監査的な仕組みを入れればブラックな人はそこそこ淘汰されるでしょう。はてなポイント等の、事前にプリペイドして寄付や応援する「投げ銭」的なシステムは今までも沢山ありましたが、支払までの手順を簡略化してSNSと結びついたこれらの決済システムは今後も広がりそうですね。