デジタルの途中【時間軸のUIデザイン】
 佐藤忠彦(IAMASラボ4期生、トリガーデバイス社長)

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こんにちは。最近気になったガジェットやサービスに関して書いて行きたいと思っています。
多数派ではないと思いますが、AppleScriptとか、AutomatorとかVBScriptとか、スクリプトというかマクロというか、そういうのが大好きです。これらはパソコン上で人間の操作と同じ事をしてくれる仕組みで、同じ作業の繰り返しが発生する分野などでよく使われています。各ソフトやOSが独自な言語を持っていたりしてややこしい所もありますが、うまく使えばアプリケーションを介した操作(メールをExcelで処理してHtmlで吐き出してWebにアップロードする等)も可能ですし、IAMAS的にはPCを使った作品展示で立ち上げの時何か操作をしなくてはいけない場合などにも使えます。基本的にはGUIからOS本体に投げられているコマンドをそのまま使う感じなので、デバックは「実行する」しかないし、処理スピードもそんなに速くないですが、人間の操作をトレースするように動くのでそれを見ると「おー働いとる、働いとる」って感じで顔がニヤけてしまいます。
この機能、すごく便利なのに使っている人が少ないのがすごく謎です。ソフトウエアを1つの道具と捉え、それらを組み合わせた新たな道具を作る感じは体験すると誰でも「おお!」となると思うのですが。
おそらく、道具で道具を作るという作業を行うためには何か越えなくてはいけない壁があるのではないかと思います。新たに発表されたMacOSGUIジェスチャー入力に関して大きな改良されていますが、AppleScriptとかAutomatorに関しては放置プレイな感じですし、Microsoftはそもそもやる気がないです。
この時間軸のUI操作のデザインに革命は訪れるのでしょうか? それとも機能そのものの中に、時間軸の処理が包含される方向になるのでしょうか?
ちなみにGoogleDocではGoogleAppsScriptというスクリプトが最近使えるようになりました。Webアプリから変革が起きるかもしれませんが、これも地味な盛り上がりしかしてないんですよね。
GoogleAppsScript