Andriodたち

tridev2010-01-22

赤松さんのモバイルカフェでAndroidOSのガジェットを触る機会があった。NexusOneやnook等など。中でもnookは想像以上というか、私にとっては新鮮だった。電子ペーパの事は知っていたので、Kindleを触ったときは「おおー製品化したんだ!」とか「薄いなー」って感じで、特に感動は無かった。おそらく電子ペーパという技術と電子ブックという概念は誰にでも理解できて馴染みやすいと思う。まさに本が電子化された感じ。
でもnookは鮮やかなカラーのタッチパネルがあることによってメディアが進化した印象を受ける。おそらく出来ることはKindleと変わりがないと思うが、ちょっとしたGUI的なナビゲーションがパッケージ化されたテキスト情報にアクセスするのには相性がいい。Kindleはテキストを読んでいる感じだが、nookは本を読んでいる感じになる。ほんの2-3分触っただけなので、使い込むとKindleの方がいいよってなるのかもしれないが、nookのタッチパネルのUIは電子ブックの新しい可能性を感じる。

ちょっと話は飛んで、iPhoneアプリにおいて良いなぁと思う事の一つにソフトウエアアップデートのお知らせがある。iPhoneを持っていない人のために説明すると、iPhoneでは、AppStoreというアプリでアプリを探したり買ったりできる。その中の機能としてダウンロードしたソフトのアップデート情報がお知らせとして見ることが出来て、選択すればそのままアップデートできる。私はこれが良いなぁと思う理由は、
1:PCだったらソフト毎にアップデート機能があったり、アップデートを調べるエージェントをバックグラウンドで走らせていたりして、大変無駄を感じる。仕組み的にはWindowsUpDateで全部管理できるのがユーザーフレンドリーだが、たぶんそれは無理。
2:以前使っていたPalmではHotSyncが基本なので、デバイス単体ではソフトのアップデートは無理だった。
この2つによりソフトウエアメーカーや作者は、ソフトを提供するだけでなくアフターフォローというサービスも確実に提供できるようになった。実はここで革命的な事が起きている気がする。たとえば私は、頻繁にアップデートしているソフトウエアの作者とはコミュニケーションしている気にさえなるし、同じ作者のアプリは信用して買ってしまう。
新たなデバイスとマーケットの設計とコンテンツの提供の仕方で、新しい価値が生まれているのを感じる。
で、電子ブックに戻るとKindleやnookには通信機能が付いているので買ったコンテンツは更新する事ができる。新聞などは当たり前として、本なども頻繁に改訂できると思う。そうなると、Blogと一緒だ。
本や雑誌を買うことで情報を得ていた人たちは、インターネットの情報をしかるべきマーケットで購入できた方がわかりやすいかもしれない。そして制作者側もターゲットが絞られたユーザに対して新たなコミュニケーション手段が得られる。
ちょっと話が拡散しすぎたが、nookのデジタル情報をモノっぽく扱えるUIを触ってインスパイアされた次第でした。