佐々木正悟さん名古屋登場

名古屋ライフハック研究会のイベントに参加してきました。名古屋近辺在住の方法論オタクとしては外せないですね。
内容の細かい話は、こちらのマインドマップに分りやすくまとめて頂いています。

個人的には、佐々木さんのGTD嫌い宣言(・・・そこまで言ってないか)が良かったです。それを聞いてセミナー中に妄想していたことを書きます。
GTDに懐疑的な佐々木さんの気持ちになって考えてみると、GTDの「頭の中の気になることを全部書き出す」とか、「週次レビュー」とかなんだかとても不自然に見えてきます。頭の中空っぽにするなんて無理、タスクが出来ない理由なんて無数に絡み合っているのにまとめるなんて無理。
真剣に、本当に真剣に頭の中をホジクリ返そうとしたらおそらくそこに発見するモノはグロテスクでどうしようも無いモノだと思うのです。出来ない理由を、本当に真剣に突き詰めて行っても同じです。それ自体が大仕事です。日々の仕事より。
あたりまえですがGTDを考えた人はそれは分っていてやはり本の中でも「実現可能な事柄」に落とし込む事を指導しています。
そこが、GTDのメリットであり最大の弱点であると思います。つまり、少し無理をしているのです。モヤモヤしたものを単純なモノに落とし込んで「満足!」というのはやはり「満足!」と思い込んでいると思います。その無理を押し通すには少し「躁」の状態を保つ必要があります。たぶん。実際、少し「鬱」な状態ではGTDは不可能に近いと思います。
おそらくアメリカでデビッドアレンさんの所にコンサルに来るような人は「軽く躁の状態」を常に求められている人なんでしょう。というか日本でも近いですよね。で、やっぱり躁なので鬱になるタイミングも出てくる訳です。
それでは、GTDエヴァンジェリスト達は、みんな「躁」で病気なのかというとそうではないと思います。おそらく「満足!」のフォーカスが違うところに移っています。GTDの要素を他人やプロジェクトにぶつけてそこから生まれる創発的な事柄に注意を向けていると思います。だからエヴァンジェリストなのですが。
創発的な事柄に興味を向ければ、そこからのフィードバックは無限でループしないのでずーと「少しハイ」な状態を保てるのではないでしょうか。
宗教やグローバリゼーションの構造と似ていますね。GTDで悩まないためには、もうGTDを布教するしかないのです。きっと。
基本的に世の中で流行るモノはこういった要素を持っている訳ですが、それを分っていればGTDで悩む事もないかと。盲目的に、GTDを信仰していたわけですが改めて客観視できて良かったかなぁと思います。

で、名古屋ライフハック研究会ではライトニングトークの勉強会をするそうで、流れとしてはすごく正しいかと思いますね。
自分が今までGTDイベントでライトニングトークしてきたのも、たぶんコレだったんだと自己完結。