ソフィア王妃芸術センターでアニメーションワークショップしてきた

7/15-18にスペインのソフィア王妃芸術センターで、アニメーションのワークショップをやってきました。ここは、スペインの3大美術館の一つで近代絵画がメインで有名なピカソの「ゲルニカ」とかあります。
ここで、8歳-12歳くらいまでのこどもを対象に2時間のワークショップを計8回やってきました。結局10日くらい滞在していました。

日本との違いはいろいろありましたが、こども達の差で言うとグループワークがうまかったですね。逆に、練習のような段階での表現力に関しては、日本のこども達の方がバリエーションがある感じでした。でもこれはワークショップの形式の違いが大きいかもしれません。というのは、スペインの美術館は日本のそれと比べて美術教育に関して熱心で、ちゃんとメソッドがあります。私からすると少し古くさい形式(リテラシー、実践、振り返り)なんですが、基本的にそれに沿ってカリキュラムを組み立て直したのでワーク(手を動かす時間)が少なくなりました。トライアンドエラーが少ないとやっぱり表現力は下がります。
まあ古くさいとはいえ、カリキュラムの評価基準がしっかりしているのは良いことだと思いました。日本だとそのあたり手探りな感じになるので。

スペイン、ホントにシエスタがあるんですね。9時出社、11時お茶休憩+軽食、14時昼食、2時間くらい休憩、7時くらい終業、というサイクルは日本からすると信じられない感じです。でも成立っているのがすごい。

スペインのスタッフからは「満足しているか?」とよく聞かれました。「満足」という価値観は日本のビジネスにおいてはあんまり考えないですよね。答えに窮しました。私が接したスタッフのみなさんはみんな常に上機嫌な感じで、日本より明らかにストレスは少ないと思いました。日本に帰ってきて、山手線に乗ったとき「みんな、なんか怒ってるよなぁ」と思ったほどです。それも「満足」という基準で働いているからかもしれません。

これからはちょいスペイン流で仕事をしたいと思った次第です。

作品の一部

ワークショップの様子