ICR-S003M

ちょっと前までおっさん臭いと思って避けていたICレコーダだったがここ1年半くらい頻繁に使っている。
で、今日3台目を買ってしまった。サンヨーから出たICR-S003Mという機種で、低価格(出たばかりなのに9,000円台)とシンプル&コンパクトが売りだ。
今まで、私はソニーICD-SX67オリンパスV-41と変遷してきて、音質より使い易さとコンパクトさを重視するようになってきた。そういったニーズからすると今回のICR-S003Mはまあ近い。すべてがシンプルでかなりコストダウンされているので、現行ICレコーダの機能や質感を求めるとがっかりするが、マイクやスピーカの基本的な所は問題ないし、特に機能面でのそぎ落とし方は好感がもてる。
液晶はいわゆる7セグタイプのモノクロ液晶だが、本機で作られるファイル名は日付と時間なので問題ない。フォルダ構成も、マイク、外部入力、音楽の3つしかないがこれも私の使い方だと問題ない。ICレコーダに良くある音声レベルの設定(音が小さくなると録音ストップとか)もないし、インデックス的なモノも打てないけど、これらの機能はいらないと言えばいらない。むしろ、これらはインタフェースを複雑にする原因になる。その代わりにICレコーダの大きな特徴である「早聞き、遅聞き」が別ボタンになっていてかなり使いやすい。でも、ファイル管理は改良の余地がある。最初の情報だと、ファイルの出来た順番しか分らない。例えば、5番目のファイルの録音日時を調べようと思ったらまず、5番目のファイルを選択してから、停止ボタンを押してファイル名や録音時間などのプロパティ的情報を順送りしていく。30くらいファイル作ったら探すのが大変そうだ。SDカードを導入しているのでファイル数は増えるはずだ。これは痛い。
狙ったユーザはSDカード利用にメリットを見いだす初心者と高機能を使わないICレコーダ利用者の2台目という感じだろうか?それって多いか?少し疑問。SDカード付属無し、USBコネクタ無しで、すごい低コストを目指した方がユーザがはっきりするのではないだろうか。
SANYO ICレコーダー「SDカードレコーダー」 (ブラック) [ICR-S003M(K)]