山田祥平のRe:config.sys←大変興味深い。惹かれたポイントは3つ。
1)映像コンテンツのタイムラインごとの付加したメタデータを使った授業
2)ある視点で管理されたコンテンツは貴重
3)教育現場における著作権の取り扱い問題
E-ラーニングとか遠隔授業において私が考える最大の問題点は「脱線しない」という事だと思う。配信側から能動的に脱線することはシステム的には難しいので受動側がうまく脱線できる仕組みが必要だ。タイムラインごとにメタデータがあってそれがハイパーリンクしていたら自分で好きなだけ脱線できる。
教育にとって「映像」は強烈に有効な手段なので昔からプロパガンダへの予防線として様々な議論や危惧があるけど、YOUTUBEがある今、各映像に込められたメッセージを自分の中で編集する能力は昔と変ってきていると思う。毎日処理する数が違う。学問が「ある視点からの考え方」と定義できるとしたら、現状では「ある視点で管理されたコンテンツ」でしか学問を教えられないかもしれない。インターネットやデジタルコンテンツの中には石が多すぎる。
教育現場というのは権利の世界において大変グレーな場所だと思う。制度のほうでしっかり明記するか、こういったシステムとして利用の仕方や目的を明確にしないと、「触れてはいけない例外」がある事を一緒に学ぶ事になる。