好きな事を仕事にしようとすると、いろんなジレンマが発生する。例えば、私の場合はフリーに近いので、仕事といえば管理的な作業と、現場的な作業が発生する。管理的というのは、人の管理、お金の管理、物の管理などだ。現場の作業は何かを作ったり、設計したりする仕事だ。
基本的には、現場の作業をしたくて会社を始めたのだが、好きな仕事を選ぶという時点で、かなりその仕事に関して管理的な事もするという事になる。で、仕事が大きくなると管理的な仕事が増えてきてジレンマが発生する。
「好きな仕事のはずなのに好きな仕事ができない。」
あとは、締め切り。多くの仕事が、ライフワークに近い種類のモノになってくると「終わり」が判断しにくくなる。「何処までで完成?」って。「終わり」の基準が自分で分らないのだ。それを感じた時の「途方も無さ」というか虚無感は気持ちのいいものではない。
だから、仕事の場合は締切だけが「終わり」を告げてくれる指針になる。で、途方も無い事はしたくないので好きな仕事でも「ギリギリまでほっとく」という事になる場合がある。で、好きな仕事なのに嫌な思いをしたりする。
これらは、いくらでも解決できる。マネージメントは誰かに頼んだり、仕事の目標値を細かく設定して達成しやすくしたり、発奮して気合を入れたり。
でも、この2つのジレンマは無防備な心の柔らかい所に最初にチクチクして、その後防御してもジャブみたいに後から効いてくる。まあアマチュアって事だけかもしれませんが。